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ピース オブ ライト③ 子ヒュンケル(復讐前夜)

アバン先生と子ヒュンケルのお話です。原作にあったヒュンケルがアバン先生を襲う日の前日の様子を真面目に書いてみたものです。あの日もし、ヒュンケルが川に落ちなかったら、彼の人生はもっと違ったものになっていただろうと思うと、複雑な気持ちになります。もっと早い段階でお父さんの貝殻が見つかっていたらとかも思いますが。当時は敵としてのヒュンケルのファンで、マグマにのまれていく時のあのカッコイイ笑顔にずいぶんときめいたのを覚えています。
若いアバン先生と子ヒュンの組み合わせも大好きなので、もしまた書く機会があるなら、今度はもっと捏造してふざけた感じの楽しい話が書いてみたいですね。先生のあのおちゃらけテンションを真面目な子ヒュンがどうやって耐えていたのか考えると楽しいです。

明日からコミケが始まりますね。
行かれる方はどうぞお気をつけて、楽しんできて下さい。
委託してもらっているウチの本も、誰か手にとってくれますように…!ガクブル

アバフロに拍手押して下さった方、ありがとうございます!!

続きから小説です、短いですが良かったらどうぞ。
「ヒュンケル、今日の修行はここまでにしましょう」
「おれはまだ平気です!もっと続けてください!」
「…ヒュンケル、体を痛めつけるばかりが修行ではありませんよ。あなたはまだ成長途中、適度に体を休めなければ、身体に影響が出ないとも限りません。続きは明日にしましょう」
「…はい、先生…」
アバンとともに修行の旅を続けるヒュンケルはまだほんの幼子だというのに、その修行に取り組む様は執念とも言えるような真剣さを持っており、日々修行に明け暮れていた。
アバンは戦闘技術だけに執着し、生き急いでいるかのようなヒュンケルの姿を見ると、なんとかしてヒュンケルの悲しみを取り除いてやりたい、軽くしてやりたいと思い、あの手この手でヒュンケルの心を開かせようとしたが、彼の心の奥深くに根付いたアバンへの憎しみ、父を亡くした悲しみは消える事が無く、剣の技術だけが飛躍的に上達していった。
もう知識、体術ともに教えることはないほど上達したヒュンケルに、アバンは本当の事を告げようと考えていた。ヒュンケルの育ての親であるバルトスより託された言葉を聞けば、少しは自分自身の為にこれからの人生を生きてくれるかもしれないと。そんな僅かな希望にすがるしかない自分を情けなくも思いながら…。明日が運命の別れになるとは知らず、アバンはヒュンケルに最後の試験を行い卒業の証を渡すつもりでいた。
「ヒュンケル、明日はもう一度空裂斬をやってみましょう」
「…先生、おれにはあの技は…無理です。それに、もっと攻撃力の高い技を教えて下さい!」
ヒュンケルは心の中で本当は空裂斬などという技は必要無いと感じていた。自分の敵は目に見えないものではない。すぐそこにいるのだから。アバンに悟られぬように編み出した必殺剣ブラッディースクライドがあれば仕留める事が出来るとヒュンケルは信じていた。あとはタイミングを計るだけ。その瞬間を思うとヒュンケルの心は歓喜に打ち震えた。

ヒュンケルの気に邪悪なものが漲るのを感じたが、アバンは気付かぬふりで話を続けた。
「いいえ、ヒュンケル。空裂斬はあなたにとって必要な技です。光の闘気を溜める術を身に付ける事はいつかきっとあなたの役に立つはず。それに見えないものを見る事の大切さをもう一度よく考えて欲しいのです。…それに大地を斬り海を斬り空を斬り…そして全てを斬るのがアバンストラッシュ。空を切れぬ者に奥義を完成させる事は出来ないのですよ」
「!…アバンストラッシュ…では明日は…」
講義では教わっていたがヒュンケルは実際にアバンストラッシュを見た事はまだ無かった。
「そうです。アバンストラッシュをあなたに伝授します。さぁ明日はハードですよ!そろそろ休まないと。きちんとおトイレに行ってから寝るんですよ、ヒュンケル。」
「…はい…。お休みなさい、先生」
「お休みなさい、ヒュンケル」
真面目な性格のヒュンケルにとってアバンのこういう所はいつまでも馴染む事が出来なかった。内心急におちゃらけた態度を取るアバンに脱力しながらも表向きはきちんと挨拶をして自分の寝床へ行くヒュンケルを見送りながら、アバンは心の中で呟いた。
(ヒュンケル、今すぐは無理かもしれない。でもあなたにはきっと空の技が使えるはず。私にはあなたの心の奥にある、光の欠片がしっかりと見えているのですから…)
ヒュンケルは寝床に入りながら決意を固めていた。
(アバンストラッシュ…奥義を教わればもうアバンに用は無い。父さんの敵を…アバンを明日必ず討つ!)
こうしてアバンとヒュンケルの最後の夜は更けていった。
運命の日。それぞれの思いが錯綜し、真実は届かぬままヒュンケルは新たな道を行く事になる。
大魔王配下魔影参謀ミストバーンとの暗黒の師弟の関係が今まさに始まろうとしていた…。
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